著作権の公衆送信権とは？_シリーズ支分権の解説その４

公衆送信権等とは？

まずは条文です。

条文の解説

公衆送信権等とは、
著作者がその著作物を公衆送信したり公に伝達する権利を専有する。
＝他人が著作者に無断で公衆送信等することをとめることができる権利です。

公衆送信とは

公衆送信は、放送やインターネット等で著作物を送信することをいい、公衆向けであれば有線・無線・送信方法を問わず対象となります。

放送・有線放送

テレビ放送等の放送電波を受信して、チューナーでチャンネルを合わせることで著作物を視聴することができる送信形態で、有線放送の場合はケーブルテレビや有線の音楽放送が該当します。

自動公衆送信

受信者がアクセスし、サーバーから自動で著作物が送信される形態で、インターネットがこれに該当し、サーバーにデータをアップロードする行為も自動公衆送信に含まれます。

その他公衆送信

あらゆる送信形態が対象となりますので、上記の他メールやＦＡＸを手動で送信する場合であっても、公衆からの依頼に基づいて不特定の人や多くの人に送信する場合は、公衆送信に含まれます。

公の伝達とは

例えば放送されている著作物をテレビで公に視聴させるなど、公衆送信された著作物を受信機を通して公に見せ、聞かせる行為が対象となりますので、上記のように公衆送信されたものを公に視聴させる時は、著作権者の許可を得る必要があります。