画像の著作権・著作権侵害への備えと対応、侵害しない為に

著作権とは

著作権は、皆さんが何かを創作した時に自然に発生します。
特許・実用新案・意匠・商標のように登録をして得られるものではなく、子どもが書いたイラストも権利があります。

著作物とは

著作物の定義

皆さんが創作したイラスト、商品画像、写真、文章等を著作物といいます。
著作権法では、思想又は感情を創作的に表現した物であって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものとしています。

著作物には労力がかかる

ただ商品を撮影しただけに見える画像でも、画像加工ソフトで本来の見た目の明るさや色になるよう修正したり、レンズの歪みを修正したりするなど、意外に時間をかけているものです。

著作権者と著作権の制限

著作物をどうにかする権利

例えばＡ氏が壺を紹介する時、Ｂ氏の壺も並べたいと思ったらＢ氏に頼んで借りますが、Ａ氏が壺の紹介資料を作成する時は、写真さえ手元にあればＢ氏の写真を簡単に掲載できてしまいます。

著作権が制限される場合

一方で一定の条件下での利用には著作権者の権利が及ばないことがあります。

著作権を侵害をしない為に

著作権を侵害しないために必要な事は、

• 自分で作成する。
• 自身の為に作ってもらう。
• 著作権者の許諾を得る。
• フリー素材を活用する。

特にWEBで事業を行う場合、画像等の作成は最も重要な仕事の一つですから、上記のような利用方法を検討できない場合は、その情報の発信を諦めるべきです。

著作権侵害に備える

証明となる資料を残しておく

インターネット上に公開した画像は、どんなに苦労して作った物でも簡単にコピーできてしまいます。
そのような侵害に備え、元画像や編集ファイル（ｐｓｄ、ａｉなど）は必ず保管しておいてください。

創作性を意識して画像を作る

本来は創作性など考えるまでもなく、あなたが作成する画像はあなたの著作物であり、全く同じ画像を別の人も作成するなどあり得ないことですが、デッドコピー（完全又はほぼ完全なコピー）は論外として、あなたの著作物がトレースされたり、参考にされたりしてよく似た画像を作られる事も考えられます。

著作権侵害者は悪人か？

著作権者は侵害した相手方に対し怒りに震えることでしょう。
手間暇かけて作った物を他人のサイトで発見してしまうのだから当然です。
ただその相手方は悪人でしょうか？
単に著作権に対する意識不足なだけかもしれませんし、内部検討用のデータを誤って公表しただけかもしれません。

著作物利用契約書