著作権に関する資料作りで
著作権を侵害されると
先日著作権侵害に関する資料作りをしていました。
著作権を侵害されれば当然腹立たしいので、時に強い言葉で相手方を責めたり、相手方の行為に対してバランスを欠く過大な要求をしてしまうことがあるかもしれません。

岩崎
気持ちは分かりますが、合理的な判断のために一旦冷静になる事をおすすめします。

Shothy
確かにそうね。
その資料のテーマは
極端な行動を起こせば、かえって思うように物事が解決しないことがあります。
そんなテーマで著作権侵害をする人は決して悪人ばかりではない事を伝える文章を書き、挿絵としてアメリカ元大統領のイラストを載せるために、写真をトレースして似顔絵を描いていました。

岩崎
何も考えずにトレースして描き上げてました。
描く前に気付けば良かったのですが、それこそ著作権侵害です。
指摘されるかどうかは別として、侵害ではあります。
イラストはすでに仕上がっておりましたが、もちろんすぐに改めて白紙から描いた大統領風の似顔絵でもないイラストを描き直しました。

Shothy
うっかりね。
法的には侵害とならない事も
そのトレース画が法的に侵害と認められたかどうかは分かりません。
実際、過去にトレース画像が侵害とは認められなかったという判例もあります(i)が、著作権者の立場で考えれば当然それを使用するわけにはいきません。しかも著作権侵害に関する資料で…。

岩崎
研修会で指摘されたら最悪です。

Shothy
これは侵害じゃないんですか〜?(≖ᴗ≖)
ミスは資料のネタに
ミスは誰にでも起こり得る
という訳で著作権侵害をしそうになったという話ですが、人間ですからそんな風についうっかり、何の悪意もなく侵害してしまった、という場合も十分あり得ます。
そのついうっかりな行為に対し、侵害された側が怒りにまかせて責め立ててしまうと、何の悪意も無かった相手もそこまで言われるならと態度を硬化させてしまうかもしれません。

岩崎
法的には侵害と認められない可能性もあるので、よく考える必要があります。

Shothy
そもそもの著作物性が問われる事もあるのよね。
おわりに
私の経験上、画像が勝手に使用された時はまず相手の状況を伺い、「使用を止めてください」→「はいやめます」とただそれだけで済んでしまいます。
またすぐ止めてもらえる事が理想の解決とも思っています…という事を書いていた資料のテーマにぴったりなうっかりミスを、私自身がしてしまった話でした。

岩崎
でもそのミスのお陰でこのページもできました。

Shothy
著作権相談員も著作権でミスをするのね。
